写真・図版
パリで2024年11月11日、式典に参加するフランスのラシダ・ダチ文化相=ロイター

 フランスの検察当局は15日、収賄や汚職などの疑いで本格捜査を続けていた日産自動車のカルロス・ゴーン元会長とラシダ・ダチ仏文化相の公判を請求したと明らかにした。仏メディアが同日、伝えた。ダチ氏は業務実態のない弁護士として日産と仏自動車大手ルノーの統括会社から不正に報酬を受け取った疑いが持たれている。

 仏紙フィガロによると、ダチ氏は欧州議会の議員だった2010年から12年に日産とルノーの統括会社「ルノー・日産BV(RNBV)」と弁護士として契約。しかし、実際は弁護士として活動せずに欧州議会で禁止されているロビー活動を行い、その見返りにRNBVから90万ユーロ(約1億5千万円)を受け取った疑いがある。

 ゴーン氏は日本で金融商品取…

共有